大志 研修・勉強会レポート

韓国のインプラントメーカーの視察に行ってきました

先日、韓国最大手のインプラントメーカー・オステム社よりご招待を受け、ソウルにある本社および最先端の製造工場を視察してまいりました。今回の視察には衛生士も含む約40名が参加。これほどの大人数での海外研修は、大志でも非常に珍しい機会となりました。

視察先では、オステム社の製造工程や徹底された品質管理体制を実際に見ることができ、韓国におけるインプラント技術の進化を肌で感じることができました。また、親交のある「バノバギイレブン歯科」も訪問し、ボトックス治療やデジタルデンティストリー(3Dスキャニング・CAD/CAM技術など)を用いた診療スタイルを見学。さらに、カンナムの審美歯科や歯科材料メーカーの施設も視察し、韓国全体での歯科医療の先進性と高い美意識に感銘を受けました。

現在、大志ではスイス製「ストローマンインプラント」を中心に使用していますが、韓国メーカーも急速に技術向上を遂げており、品質とコストパフォーマンスの両立という点で、今後の選択肢として大いに注目すべき存在です。とくに韓国では、インプラント治療が国民に広く浸透しており、一部では保険適用もされているため、非常に身近な治療法となっています。

一方で、日本国内のインプラント普及率はわずか3%程度。世界と比較すると、スウェーデンでは約30%、アメリカの都市部では20%と大きな差があります。普及の遅れには制度的な課題や誤解によるイメージも影響していると考えられますが、近年では治療への理解が進み、当院でもインプラントを希望される患者様が増えています。

現代のインプラント治療は技術革新によって、より安全で効率的なものとなっており、簡単な症例では30分ほどで治療が完了することもあります。治療の選択肢としてのインプラントは、もはや特別なものではなく、機能性と審美性を両立した“標準治療”として位置づけられつつあります。

今回の韓国研修を通じて、グローバルな視点で歯科医療を見つめ直す貴重な機会となりました。

大志では大学教授や有名臨床医などの外部講師をお招きしての法人内研修会や、Dr.、DHによる症例検討会などを定期的に開催しております。
研修医や学生の方は無料でご参加いただけます。お気軽にお問い合わせください。お問合わせ

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